マルチビーム測深システムは、ソナーから音波(音響ビーム)を扇上に発射し、 音波が海底にぶつかってはね返ってくるまでの時間を測ることで水深を計算します。
従来使用されてきたシングルビーム測深システムは、線でのみ水深を計測できるのに対し、 マルチビーム測深器は面上に水深を計測ができるため、広範囲かつ詳細な地形データの取得が可能です。
計測した水深は、一般的な点群データとして出力できるため、 各種後処理ソフトウェアを使用することにより、表示・解析・計測が可能です。
当社は、水域におけるi-Constructionを推進するため NORBIT社のマルチビーム測深システムを導入しました。
導入したシステムは、各センサーが一体型であるため、 軽量コンパクトであり、シンプルな配線で艤装が可能です。 艤装時間の短縮化により、柔軟な計測スケジュールにも対応可能です。
マルチビームソナー、動揺センサー、表層音速度計が一体のため、艤装や パッチ時間の短縮化が可能。迅速かつ柔軟な調査・計測に対応可能です。
ソナー部がカーブドアレイ式のため、スワス幅7~210°と幅広い角度での 計測が可能。ビーム発信角度を自由に変えることが可能です。
陸上用レーザスキャナLiDARにより、水陸一体のデータを計測。効率的な 3次元データの取得が可能です。
スワス幅 | 7~210° |
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分解能 | <10mm |
ビーム数 | 256または512 EA & ED |
周波数 | 200~700kHz |
計測レンジ | 0.2~275m(160m Typical) |
ピングレート | 50Hz |
ビーム幅 | 0.9°×0.9° @400kHz |
方位精度 | 0.02° (RTK) w/Antena Sepatarion2m |
ピッチロール精度 | 0.01° |
ヒーブ精度 | 5cm Or 5% |
Power Consumption | 60w(75xMax)(10~28VDC、100~240VAC) |
「TREND-POINT(トレンドポイント)」は、点群データの処理に定評のあるソフトウェアです。
膨大な点群データを快適に取り扱え、各種フィルターによって不要な点データの削除など、 点群データの加工を迅速に行うことが可能です。
点群処理だけではなく、断面作成やメッシュ土量計算なども行えます。
「TREND-CORE(トレンドコア)」は、i-Constructionで利用する3次元設計データの作成が行えます。
マルチビームで計測した水中地形に3Dモデルを追加することにより、わかりやすい現地の状況説明が可能です。
また、CIMモデルを活用した4D施工ステップによる施工手順の"見える化"も図られ、 施工業務の高度化を支援することができます。
当社が保有する水中ドローンによって取得した映像データと、マルチビームで取得した3次元データの連携が可能です。
DiveUnit 300は“USBL音響測位装置”を搭載しているため、機体の位置を測定・記録することができます。
正確な位置を持つ水中映像データを、マルチビームで取得した3次元データに結び付けることにより、水中「形状」および「状態」の可視化が実現します。
水中ドローンについての詳細はこちら当社が保有するxRヘッドマウントディスプレイにより、取得した3次元データと映像データ、及び3次元モデルを仮想空間上で展開・可視化することが可能となります。
VRヘッドマウントディスプレイによる仮想空間でのシミュレーションや、複数のMRヘッドマウントディスプレイによる複数人での仮想空間上でのディスカッションが実現します。
水中の3次元データと映像データを、GIS(Geographic Information System)によって管理することが可能です。
形状・状態データを、図面・属性データと紐づけて管理することが可能となり、水中データの効率的な維持管理が実現します。
マルチビーム測深システムによる水中地形測量に関するお問い合わせは、以下までご連絡ください。
011-299-1082
011-299-1128